文字起こしを行おうと、「インターネットなどで探した通信講座を受講し仕事をスタートしたものの、全く仕事が来ない。」といった方々が多いのも事実です。また、音声を起こすという技能だけでなく、ビジネス知識も兼ね備えていなければ企業(クライアント様)との信頼関係も築くことが出来ず、結局仕事が思うように来ないことになってしまいます。プロとして文字起こしをしていく上で最低限必要な事項として、下記の事項があります。
1.文字起こし技術の実力をつけること
企業(クライアント様)から業として請ける訳ですから、文字を起こした製品(成果物と言います。)が納得いただける内容でなければなりません。その為には、文字を起こすための練習を日々続ける事が必要です。
2.新聞や雑誌を読んで、時事的な知識、語彙力をアップすること。
文字起こしと簡単に説明していますが、「語彙力(vocabulary)がどれだけ高いか。」です。語彙力とは、「どれだけ多くの言葉を知っているか」「どれだけ言葉を使いこなせるか」です。単語の意味を知っているだけでは語彙力があるとは言えません。例えば、
例)「九日には行ける」と「ここのカニはイケる」
例)「一緒に相撲」と「一緒に住もう」
など、全く意味が異なります。しかし、文字起こしの分節や語彙力がなければ、とんでもないミスをする事もあります。時折、ネットやテレビで、字幕の間違いなども指摘されることが多くなっています。これも時事的な知識や、語彙力があればミスすることはありません。
3.仕事がしやすいように使用する周辺機器をカスタマイズする。
文字起こしをする時、最低限行っておかなければならないのが、「単語登録」です。
音声に同じ言葉が出てくるのにそれを一回一回タイピングしているとそれだけで、多くの時間を費やしてしまします。
例)西暦2023年メディアJ反訳スタッフ募集要項
例)メディアJ反訳(文字起こし)スタッフ募集
といった言葉が数十回出てくる場合、一回一回打っていると相当な時間がかかります。その時の文字起こしに必要な「単語登録」をしておくことが大切です。
また、文字起こしは、集音マイクを使って収録されている音源や映像ばかりではありません。場合によっては、聞き取りにくい音源もあります。その場合、イコライザーソフトをパソコンに入れておく、長時間着けていても疲れない、高性能なヘッドホンを使用することも大切です。
また、文字起こし作業は、長時間座ったまま同じ姿勢で行う作業になりますから、腰痛偏頭痛も起きやすくなります。
場合によっては、高機能チェアや目が疲れにくいディスプレイを使用するなど周辺機器を充実させておくことも大切です。
4.タイピングンの練習を日々行い、入力速度を早める。
メディアJの専属スタッフは1分当たり、●●文字を打てる技量となっています。
文字起こしのスキルは、聞き取る力とタイピングする速度が並行して上がって行くのが理想です。いくら聞き取る力が身に付いてもそれを文字にするというタイピングが遅くては、成果物として納品するのに時間がかかってしまいます。特にメディアJは、「急ぎの文字起こし作業」が売りとなっており、企業(クライアント様)が依頼する文字起こしが「早くて正確」を要求される様になってきています。